亡くなった中川昭一氏、江畑謙介氏をブログで誹謗する民主党議員すとう信彦氏の程度について
このブログで、特定の政治家の政策ではなく個人の品性を問題にするのははじめてです。
民主党所属の衆議院議員であるすとう信彦氏が、元財務・金融相の中川昭一氏及び軍事評論家の江畑謙介氏について、自らのブログでとんでもない誹謗を行っているので、以下に紹介します。
中川昭一氏死亡 - すとう信彦 & his band
中川昭一氏の死去をもっとも悲しんでいるであろう奥様の行動に対し、まだ死因も明らかになっていないタイミングで疑問視するような発言を行う国会議員が存在することに、愕然としました。この奥様の行動が「不自然」という指摘は、すなわち「奥様の行動が嘘」もしくは「奥様の行動が死に関係した」という指摘であると捉えられてもおかしくありません。
また、中川昭一氏は確かに「財務・金融担当という巨大な権力」のトップに立たれましたが、その権力を私したわけではありません(少なくともそういう事実は報じられていません)。任命された職務を遂行されただけで、なぜ「権力を振り回した」等という表現をされなければならないのでしょうか。それとも、すとう議員は民主党代表である鳩山由紀夫氏について紹介するとき、「現在は総理大臣という巨大な権力を振り回し・・・」とでも言うのでしょうか?
まがりなりにも国会という同じ職場で仕事をした人物の悲報に接したとき、このようなことをブログにホイホイ書ける神経が理解できません。
さらに、10月12日には急逝された軍事評論家 江畑謙介氏についてもエントリを書かれています。
ある軍事評論家の死 - すとう信彦 & his band
追悼を口にしつつ故人を誹謗した首藤信彦という最低の民主党議員 - 週刊オブイェクト
週刊オブイェクトのJSFさんに全く同意です。江畑謙介氏は政治の世界に出て行こう、などとする方ではありませんでした。彼が論説に政治的見解を交えることがなかったのは、江畑氏の論説をご存じの方は頷くところしかりでしょう。詳しくは週刊オブイェクトのコメント欄をご覧頂くと、私なんぞが説明するより良質な指摘がなされています。
当ブログとしては、すとう信彦議員の中川昭一氏、江畑謙介氏に対するブログでの誹謗行為について、民主党へ指摘させていただくつもりです。
すとう議員、失礼ながらあなたは、戦略面と個々の兵器情報を連携した総合的な議論を得意とした江畑氏を「兵器という切り口だけで戦争を論じる」などと言い切ってしまえるような立場からはもっとも遠い人物です。
私は一時期、すとう議員の掲示板をウォッチしていたことがあります。2003/04/18から2003/05/02の書き込みの一部を抜粋保管していますが、これを見てもすとう議員が戦術・戦略に通じていないことがよくわかります。
すとう議員は以下の書き込みで
待ち伏せ戦術に特化したS戦車タイプの兵器についても同様で、敵を待ち伏せ地域に誘導するためには(すとう議員が廃絶に尽力された)地雷敷設やクラスター爆弾による面制圧などを活用し、敵が死角や待ち伏せ地点の多いルートを取らざるを得ない状況を構築することが前提になってきます。
実際のところ、陸上自衛隊は山間部で待ち伏せを行うことも想定されていますし、74式、90式にはSタンクを参考にした姿勢制御システムも組み込まれていますが、つまりは「待ち伏せ兵器で迎撃すれば道路規制の問題は解決」というわけではなく、待ち伏せ迎撃する条件を整えるためには主力戦車も必要だし、民間への大きな影響も避けられない、ということに他なりません。
このときかいま見られた
道路の規制が難しい→通常の戦車を走らせるのは難しい→軽量の装甲車とか待ち伏せで対応
というすとう議員の論理展開は、はっきり言って戦術や戦略と兵器体系の議論に連続性が確保されていない、「ぼくがかんがえたすごい兵器」レベルの稚拙な論です。自分が仰っている兵器が、どのような条件ですとう議員は江畑謙介氏を「兵器という切り口だけで戦争を論じる」等と書いていますが、なんのことはない、兵器という切り口だけで戦争を論じているのはすとう議員の方なのです。
こうした的確な指摘にすとう議員はどう返すかな、と思っていたら、結局こうなったのでした。
これを見た瞬間、開いた口がふさがらなかったことが今も鮮明に思い出されます。
民主党所属の衆議院議員であるすとう信彦氏が、元財務・金融相の中川昭一氏及び軍事評論家の江畑謙介氏について、自らのブログでとんでもない誹謗を行っているので、以下に紹介します。
中川昭一氏の奥様の行動を「不自然」と誹謗、個人についても「権力を振り回した」と誹謗するすとう信彦氏
中川昭一氏死亡 - すとう信彦 & his band
しかし、体調悪く自宅で寝ている人間がなぜ、ポロシャツで短パンなのか?夜の9時に帰宅した妻が、上半身をベッドにもたれて寝ている同氏を発見というが、普通なら足をもちあげてベッドに寝かせたり、風邪引かないように毛布をかけてあげたりするものだろう。品性を疑います。
物理的には自然な死でも、状況から見れば不自然という死は政治の世界ではよくある。しかし、松岡農水大臣の自殺(?)も含め、政治家の不自然な死は多く「金」の問題と関係があると言っても過言ではないだろう。財務・金融担当という巨大な権力を振り回した者の死は徹底的に原因究明してほしいものだ。
明らかになっている真実はただ一つ。中川氏が死去したことだ。ご冥福をお祈りしたい。
中川昭一氏の死去をもっとも悲しんでいるであろう奥様の行動に対し、まだ死因も明らかになっていないタイミングで疑問視するような発言を行う国会議員が存在することに、愕然としました。この奥様の行動が「不自然」という指摘は、すなわち「奥様の行動が嘘」もしくは「奥様の行動が死に関係した」という指摘であると捉えられてもおかしくありません。
また、中川昭一氏は確かに「財務・金融担当という巨大な権力」のトップに立たれましたが、その権力を私したわけではありません(少なくともそういう事実は報じられていません)。任命された職務を遂行されただけで、なぜ「権力を振り回した」等という表現をされなければならないのでしょうか。それとも、すとう議員は民主党代表である鳩山由紀夫氏について紹介するとき、「現在は総理大臣という巨大な権力を振り回し・・・」とでも言うのでしょうか?
まがりなりにも国会という同じ職場で仕事をした人物の悲報に接したとき、このようなことをブログにホイホイ書ける神経が理解できません。
さらに、10月12日には急逝された軍事評論家 江畑謙介氏についてもエントリを書かれています。
軍事評論の立場を貫いた江畑氏を「疑似評論家」「自民党べったり」と誹謗するすとう信彦氏
ある軍事評論家の死 - すとう信彦 & his band
日本には本当の意味で、軍事専門家などはいない、また出てこないだろう。そのなかで、一応、擬似専門家としての役割を果たしたのが江畑さんだった。
しかし、その後は政治、特に与党への傾斜が激しく、政府見解の応援みたいなことを軍事専門家のタイトルで行っていた。次第に自民党べったりになってきて、数年まえに会ったときには、自民党のプロパガンダの集会やイベントにも政治家に寄り添って立つようになった。きっと政治の世界にでていきたいんだなあ..と思ったことがある。軍人じゃあるまいし、評論家が皮の防寒服などを着てイベントに並んでいる姿をみて、悲しい思いをしたことがある。しかし、それでも60 歳という若すぎる死を悼みたい。かって電話で講演を依頼したとき、ともかく生きていくためには、ひたすら原稿を書かなければならないみたいな理由で断ってきたが、やはり文筆だけでは生活は苦しかったのかもしれない。心よりのご冥福を祈りたい。こちらのエントリについては、週刊オブイェクトさんがすでに怒りのエントリを書かれていますが、こちらで指摘されている通りデタラメもいいところです。
追悼を口にしつつ故人を誹謗した首藤信彦という最低の民主党議員 - 週刊オブイェクト
内容を引用するのも気分が悪いです・・・出鱈目な話を並べ立てて、勝手な思い込みだけで誹謗中傷を行っている・・・江畑謙介さんの人となりを知る人なら、誰もがこの首藤信彦の日記を否定するでしょう。
週刊オブイェクトのJSFさんに全く同意です。江畑謙介氏は政治の世界に出て行こう、などとする方ではありませんでした。彼が論説に政治的見解を交えることがなかったのは、江畑氏の論説をご存じの方は頷くところしかりでしょう。詳しくは週刊オブイェクトのコメント欄をご覧頂くと、私なんぞが説明するより良質な指摘がなされています。
当ブログとしては、すとう信彦議員の中川昭一氏、江畑謙介氏に対するブログでの誹謗行為について、民主党へ指摘させていただくつもりです。
ちなみに、すとう議員が如何に戦術・戦略に通じていないか
大体、すとう議員はとてもじゃないですが江畑謙介氏を「お互い専門家」と表現していいような専門性をお持ちとは思えません。すとう議員、失礼ながらあなたは、戦略面と個々の兵器情報を連携した総合的な議論を得意とした江畑氏を「兵器という切り口だけで戦争を論じる」などと言い切ってしまえるような立場からはもっとも遠い人物です。
私は一時期、すとう議員の掲示板をウォッチしていたことがあります。2003/04/18から2003/05/02の書き込みの一部を抜粋保管していますが、これを見てもすとう議員が戦術・戦略に通じていないことがよくわかります。
すとう議員は以下の書き込みで
re:90式追記 at 2003/04/30/10:40:32 [1065]と90式戦車を批判した上で
首藤信彦
10tトラックでも限りなくメンテナンスしなければならない日本の道路では、90式は移動できないでしょう(皮肉なことに、ソ連製の戦車もおなじでしょうが)。日本のような車社会で、緊急時にそもそも戦車が本当に移動できるのかも疑問をもっています。阪神大震災のとき起こったさまざまな事例を見ればわかるように、車の流れの規制はとてつもない強権がないと難しい。政府の有事法制案でも住民を安全なところに誘導となっていいますが、局所洪水や山崩れぐらいの規模なら別ですが、現実にはそんな安全退避場所もなく誘導は困難です。
日本ではともかく、小回りがよく、野原から農道、林道、一般道、国道を走り回れるLAV装輪装甲車や、逆に山林に隠れて環境と一体化するスウェーデンの無砲塔のS戦車(使いにくいそうですが)のような新思考の装甲車が必要だと思います。と持論である新思考装備論を展開したものの、他の投稿者にこのように返されてしまっています。
Re:re:90式追記 at 2003/04/30/10:53:55 [1066]
軍事素人ですが・・
本当に装甲車をご存じなのですか?それこそ接地圧の高い装輪装甲車だったら、すぐ地面にめり込んで日本の積雪地帯や農道や田園では動けなくなってしまいますよ。
欧州やアフリカと日本が違うって事自体、誰が考えてもすぐ解ることですが・・・・
阪神大震災云々ですが、道路壊れてが通れないから装輪装甲車じゃ使い物にならない、そうとしか私は読めません。
キャタピラなら道路以外でも通れますけどね・・・
国防整備理念を問います at 2003/05/01/04:14:10 [1137]「軍事素人ですが・・」氏、「一応」氏によるこれらの指摘は至極もっともなものと言えます。すとう議員が挙げたような軽装甲車両で迎撃戦を実施するならば、持久戦、遅滞戦闘は期待できません。ヒットアンドアウェイでの戦闘を余儀なくされますので、それこそ道路利用の完全規制や都市の全面疎開を含めた民間の全面的協力が必要になります。
一応
さて、首藤議員の主張では「大型化した第3世代以降の戦車は我が国にはそぐわない」ので「装輪装甲車を導入すべし」らしいですが、前述したように装輪車には戦車を代替するには機動性の面で大きな問題があります。また、敵方が装輪車の進路妨害をするのは装軌車にそれをするよりも、はるかに簡単である事を忘れてはいけません。
また、スウェーデンのStrv103 Sタンクなどはまさに、国土を挙げて徹底的な抗戦が可能な様に準備された同国全体のシステムが前提である事を忘れてはいけません。道路規制はむつかしいだとか、誘導は困難などと甘い事を言っている方が一方で同車を例に持ち出すのは矛盾の極みです。Strv103が移動トーチカ的運用のみを前提に産み出されている事も、全て同国が「備えられた」国家であるという文脈の上に存在しているのです。
全体を通して見て、首藤議員は装備品個々についてはある程度の知識はお持ちの様ですが、それが戦術や(国是と連結するような)長期的なスパンでの国家戦略とは連結していないように感じられます。
待ち伏せ戦術に特化したS戦車タイプの兵器についても同様で、敵を待ち伏せ地域に誘導するためには(すとう議員が廃絶に尽力された)地雷敷設やクラスター爆弾による面制圧などを活用し、敵が死角や待ち伏せ地点の多いルートを取らざるを得ない状況を構築することが前提になってきます。
実際のところ、陸上自衛隊は山間部で待ち伏せを行うことも想定されていますし、74式、90式にはSタンクを参考にした姿勢制御システムも組み込まれていますが、つまりは「待ち伏せ兵器で迎撃すれば道路規制の問題は解決」というわけではなく、待ち伏せ迎撃する条件を整えるためには主力戦車も必要だし、民間への大きな影響も避けられない、ということに他なりません。
このときかいま見られた
道路の規制が難しい→通常の戦車を走らせるのは難しい→軽量の装甲車とか待ち伏せで対応
というすとう議員の論理展開は、はっきり言って戦術や戦略と兵器体系の議論に連続性が確保されていない、「ぼくがかんがえたすごい兵器」レベルの稚拙な論です。自分が仰っている兵器が、どのような条件ですとう議員は江畑謙介氏を「兵器という切り口だけで戦争を論じる」等と書いていますが、なんのことはない、兵器という切り口だけで戦争を論じているのはすとう議員の方なのです。
こうした的確な指摘にすとう議員はどう返すかな、と思っていたら、結局こうなったのでした。
re: BBSと防衛論議 at 2003/05/01/16:05:44 [1143]
首藤信彦
残念ですが、防衛論議をこれ以上このBBSで続けるつもりはありません。
これを見た瞬間、開いた口がふさがらなかったことが今も鮮明に思い出されます。
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【江畑】 ある軍事評論家の死 【謙介】
ある軍事評論家の死 2009-10-12 21:15:01 | Weblog
(すとう信彦 & his band)
軍事評論家の江畑謙介氏が死去した。同じ専門分野だからもちろん良...
>ご冥福を祈りたい。
って書けば、何でもOKって考えてる節がありますね。
どんな感覚なんだか。